その5からの続き。
石段を上がりきると正面に社殿があります。周りを見ると左側に手水鉢がありました。手水舎は無く野ざらし状態です。そこそこの大きさもあり立派な手水鉢です。水道が普及した時代になると手水鉢には水道が引かれている場合が多いのですが、こちらでは引かれてません。予算の関係や、諸事情があるのでしょう。それと手水鉢の置かれているこの場所ですが、私の見た感じでは元はこの場所では無かったように思えます。土台の石と手水鉢の足がずれているし、水平も狂ってます。何かの事情でこの場所に退かされ、そのままになってしまったように思えます。
それでは奉納年月のチェックをします。手水鉢の状態はそこそこ良い状態を維持してますので期待出来そうです。
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『御手水鉢』『延享二乙丑年八月廿七日』(1745年)の奉納です。なんと今から273年前です。う~ん、今日は運が良いです。1700年代の元号に2個も遭遇できました。しかし、このような石の完成品の奉納日は『吉日』と彫られるのが普通です。
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自分が今まで見てきた大正時代以前の手水鉢や狛犬様で何日という日にちまで彫られているのを見るのは、今回が初めてだと思います。もう只々見てください。江戸時代の職人さんのノミを打つ音が聞こえてきそうです。江戸時代の空気が確かにここにはありました。
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ここ諏訪神社で石の祠はこの1宇しか見つけられませんでした。残念ながら文字は確認出来ませんでした。
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ふむふむ、昭和63年(1988年)に裏山が集中豪雨で崩壊したんですね。
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それで社殿裏山が土木工事で綺麗な斜面になっているわけですね。
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拝殿、後ろに本殿。あくまで私個人の感想ですが、同じ規模の集落にある神社で比べると諏訪神社と名の付く神社は、社殿が他の神社より大きく立派な感じを受けます。
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説明書きを見ると昭和四年に社殿が火事になり翌五年に拝殿を建て、昭和三十五年に本殿を建てたとなっています。
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立派な屋根にも目を奪われました。
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さてと、そろそろ帰路に。。。??? 今まで気にもしなかったが、よ~く見ると拝殿前の一画が土が盛り上がってます。なんじゃ??? 2~3分考えて出た答えは『土俵』でした。帰り際に石段を上がる前にあった神社の説明書きを読んでみると土俵で正解でした。
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毎年、相撲大会が秋に行われていると書いてありました。
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それでは足を踏み外さないように石段を降ります。
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緑が鮮やかな季節です。
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美しい参道です。
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では、一路家へ。。。
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本日の走行距離 186kmなり。

使用カメラ KODAK  Z990